今日は札幌にあるJR北海道苗穂工場を視察してきました。

最初にJR北海道の方から
JR北海道が開発中の
「トレイン・オン・トレイン」と
「DMV=デュアル・モード・ビークル」の
説明を受けたあと
実際に見学&試乗しました。

「トレイン・オン・トレイン」とは…。
新幹線が青函トンネルを通って北海道と本州を行き来する場合
速度が遅い貨物列車との共用走行に問題が生じます。

そこで新幹線タイプの貨物列車をつくり
在来線貨物(コンテナ)列車をそのまま搭載して
青函トンネル内とその前後の区間を200km/h以上で輸送するシステムです。

苗穂工場内で実際にその実物大モックアップによる
シミュレーションを見せてもらいました。

①貨物列車を搭載できる車両空間の確保
②積み込み・引き出しの簡易化と短時間化
など、多くの課題があるわけですが、
何年もかけて研究開発を重ね、
実用化されている技術の組合せや応用で課題をクリアしたそうです。

「新青森・新函館」間の完成予定の2015年度末までの
実用化を目指しているそうです。

新幹線貨物の連結部分や、
在来線機関車と新幹線機関車を
スライドさせて入れ替える「ダブル・トラバーサ」など
JR北海道独自のアイデアを見てビックリするとともに
ただただ「スゴイ!」という言葉を連発していました。

このシステムが実用化されることにより
新幹線と貨物列車の安全性や輸送力が確保されるとともに
北海道の新鮮食材がスピーディーに本州に運ばれたり
さらには「カートレイン」に活用されたり
北海道の活性化に大きく寄与すると考えます。

(その2につづく)