私が昨年9月に調査し、第3回定例道議会一般質問で取り上げた床丹川の治山ダム事業について、その時の答弁では事業を一旦中止し、動植物等の実態調査を行うということでした。

その件について昨日、道の水産林務部より、平成24年度の床丹川委託調査内容と、7月7日に現地において自然保護団体等と意見交換を行うとの連絡がありましたので、ご報告いたします。

<床丹川における意見交換について>

と き
 2012年7月7日(土)13:00より
ところ
 床丹川(石狩市浜益区)
  集合場所…第3床丹橋近くの空き地(国道からの入口にあります)
主な内容
 ・H23床丹川治山事業計画について
 ・H24年度現地調査内容について
 ・その他

※なおこの意見交換の対象は、(社)北海道自然保護協会、北海道の森と川を語る会、北海道淡水魚保護ネットワークの3団体だそうです。

<平成24年度床丹川委託調査内容>(概要)

1.河道変動調査(土砂移動有無の確認)
 平成23年度に横断測量を行った同箇所で、融雪期、大雨時に横断測量を実施して、土砂移動の有無を調査
 1)平成24年度の融雪期の調査結果
  調査日:平成24年5月15日(火)
  調査箇所:8横断
  調査結果:殆ど変動なし
  調査資料:(省略)
  次期調査:大雨後実施予定

2.魚類調査
 平成23年度にヤマメ、サクラマス、アメマスが目視で確認されたが、より、詳細な魚種の確認のため、投網、タモ網、電気ショッカーを用いて、渓流内4地点で5月と10月に調査

 1)平成24年の5月の調査結果
  調査日:平成24年5月26日(土)
  調査箇所:4地点
  調査結果:(一部省略)
   サクラマス…親魚~0、スモルト~25、幼魚~55、0歳魚~118 計198
   ウグイ属…1
   シマウキゴリ…42
   トウヨシノボリ…2
  調査資料:(省略)
  次期調査:10月予定

3.植生調査
 治山ダムによる潰れ地を主に、希少種を含め、どの様な植生が分布しているか春と秋に調査

 1)平成24年春の調査結果
  調査日:平成24年6月2日(土)~3日(日)
  調査箇所:主として治山ダムによる潰れ地
  調査結果:現時点で、「サルメンエビネ、シラネアオイ、オオサクラソウ、オクエジサイシン、カタクリ」の希少種が確認されている。
  調査資料:(省略)
  次期調査:秋実施予定

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慎重冷静かつ活発な意見交換が行われるよう期待しています。

また、床丹川周辺の住民の方々の安全の確保と、動植物など自然環境保護と、この2つの両立を図るべく、道や関係者の方々には今後も慎重に検討を進めていただきたいと思います。