「DMV=デュアル・モード・ビークル」とは…。
簡単に説明すると
道路も線路も走れるマイクロバスってところです。

地域にとって鉄道という公共交通は必要だけれども
利用客が少なくて赤字になっている路線は
道内にたくさんあります。
これまでも赤字のため廃止された路線は多くあります。

そこで、少子高齢社会に適合した持続可能な交通体系の構築をめざし
JR北海道が2002年から研究開発し始めたのが「DMV」です。

鉄道車両は1両約1億3千万円ですが、「DMV」は約3千万円。
燃費も良く、コストも約20%まで低く抑えられる利点があります。

最新の試作車は定員が29名で
将来的には3両連結を検討しているそうです。

「DMV」を視察しに、第3セクターの関係者など国内はもちろん
韓国などからも視察団が多数来訪しているどうです。

実際に試乗してみましたが、道路上は普通のマイクロバスと全く同じ。
また道路と線路の乗り換えは最短で10~15秒。
今日は見学が目的ですのでゆっくりでしたが
それでも1分はかかりませんでした。

線路上の走行もスムーズで最高速度は70~80キロ。
今日は50キロ以上出ていました。

これが実用化されれば
人口の少ない町を「DMV」が走って回って利用客を乗せ
そのあとに線路に乗り換えて近隣の都市に向かうという、
地方と都市を結ぶ有効な公共交通として
すぐに普及すると私は考えます。

今後の「トレイン・オン・トレイン」と
「DMV」に目が離せません。